ドイツの各種世論調査によると、ヨーゼフ・ショルツ首相を擁する中道左派の最大与党・社会民主党(SPD)の支持率が低迷しており、3位にまで後退している(図)。一方で、2位に躍進したのが連立政権の主要なパートナーである環境政党、同盟90/緑の党(B90/Grünen)だ。なお、首位を走るのは中道右派の同盟(Union)である。【図 ドイツ主要政党の支持率】 B90/Grünenの元共同代表だったアンナレーナ・ベアボック氏は外相を務めており、もう一人の元共同代表だったロベルト・ハーベック氏は副首相と経済・気候保護相を兼任している。若く精力的な両名がアイコンとなり、同党のイメージアップにつながった。その