9月14日、東京地検特捜部は、KADOKAWAの角川歴彦会長を贈賄容疑で逮捕した。コンサルタント会社「コモンズ」を経営する高橋治之・東京五輪組織委員会元理事に約7600万円の賄賂を送った容疑である。うち約700万円は3年の公訴時効期間が経過しているので、容疑対象は約6900万円である。私がこれまで予想してきたように、五輪汚職は拡大している。 汚職の背景にある組織委員会や電通の問題点については、都知事としての私の体験を踏まえて、8月20日の本コラムでも指摘してきた通りである。(参考記事)【舛添直言】元理事逮捕で覗く組織委の闇、都知事の私を避けて蠢いた利権屋:古巣・電通が仕切る五輪の舞台裏で暗躍し