中国によるグローバルなインフラ整備計画「一帯一路」の希望と慢心が凝縮された瞬間と言えば、2014年にスリランカで行われた「コロンボ・ポート・シティ」の起工式の右に出るものはほとんどない。 式典には中国の習近平国家主席が直々に出席し、スリランカの首都の沖合を埋め立てた665エーカー(約269万平方メートル)の土地にマリーナやホテル、高級住宅などを備えたハイテクオフショア金融センターを建設する総工費150億ドルの計画についてプロジェクトマネージャーが紹介する傍らで、満足げにうなずいてみせた。 スリランカの政府高官は、このプロジェクトをドバイやシンガポールになぞらえた。習氏は21世紀海上シルクロード
宴の終わり、外国の債務危機に直面する中国
新興国への融資の焦げ付き、スリランカは氷山の一角
2022.8.31(水)
The Economist
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