──反撃(敵基地攻撃)能力を保有するか否かの議論では、どのような視点が特に必要だと思いますか? 第1に、軍事的な目的は何か。反撃能力によって何を攻撃して、どういう効果を狙うのか。第2に予算の問題。防衛費の中でどのくらいの額にするのか。第3は、日米同盟における付加価値。反撃能力を保有することで同盟をどのように強化できるのか。第4が、周辺諸国との関係です。 それぞれを具体的に考えてみます。 第1の軍事的な目的は、相手が北朝鮮か中国かによって異なります。北朝鮮の場合、いかに日本へのミサイル攻撃を阻止するか。BMD(弾道ミサイル防衛)と連携し、攻撃作戦を妨害し、BMDの効果を高めるような打撃力が必要にな
日本は「反撃」ミサイルを保有すべきか?核抑止研究第一人者が語る議論の盲点
攻撃用ミサイルの保有で抑止力は本当に強くなるのか?
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