ペロシ米下院議長の台湾訪問を機に、台湾周辺海域で弾道ミサイル発射を含む大規模軍事演習を展開した中国。演習終了後も中国軍機が台湾海峡の中間線を越える飛行を継続し、軍事的圧力の常態化を目論んでいると思われる。 ただ、一連の大規模演習に対し、日本では約8割が有事の日本波及を危惧した一方、台湾社会の約8割が中国側の威嚇行動に過ぎないと冷静にとらえていたとみられることが世論調査で明らかになった。 中国との対峙姿勢に長けた台湾、心理戦に不慣れな日本社会を裏付けたかっこうだ。日本の防衛省ではこうした心理戦を含む「認知領域」を新たに念頭に置いた「領域横断作戦能力」構築のための経費を来年度当初予算の概算要求に盛