以下の問いが米国を、ひいては西側諸国を悩ませている。 2020年の米大統領選挙の結果を覆すことを試み、世界最強の軍事同盟を解体するぞと脅し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と密かに結託していた人物は果たして再出馬の意向を固めるのか。もし出馬を決めたら、誰かが止めることができるのか――。 そんな話はまだ早いと思われるかもしれない。だが、2024年の大統領選挙に向けた予備選挙の開始までに残された時間は、前回選挙から経過した時間(94週間)よりも短い。 また、大統領としての実績のお粗末さや、米国の有権者に続投を阻まれた後の恥知らずな言動にもかかわらず、トランプ氏による米共和党の支配は強まっている