8月15日、6年振りに訪れた終戦記念日の靖国神社。時の流れと共に訪れる人々の様相も変化していた。 以前の靖国神社の8月15日と言えば、まるでお祭りと喧嘩がもつれ合うような騒動が神社のあちらこちらで繰り広げられ、取材する身としてはレンズを向けるのに息つく暇もない状況だった。「八紘一宇」「七生報国」といったかつての軍国主義時代に叫ばれた熟語が神社内を飛び交い、年老いた旧軍の兵士たちが凛とした姿で行進している。戦地に持って行ったのであろう“武運長久”の寄せ書きがされた年代物の国旗。 そこらじゅうから激しく議論する声や罵声も聞こえてきた。「聖戦だ」「鬼畜米英から解放する戦いだった」。そして「チャンコロ