スイスに本部を置く民間シンクタンク、ローマクラブが1972年に報告書「成長の限界」を出してから今年で半世紀が経過しました。 世界が注目し、今でもしばしば引き合いに出される報告書で指摘されているのは、爆発的に増えていく人口に対し、食糧の増産は追いつかず、もともと有限である石油などの資源は減り続けるということでした。 報告書が出された1972年当時の世界人口は約38億人です。それが国連の推計によると今年11月中旬には80億人に達するそうです。この50年間で世界の人口は2倍を超える規模に成長しました。 では、ローマクラブが指摘したように、食糧や資源の不足によって「限界」に近づいているのでしょうか?