2022年4~6月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比年率+2.2%(前期比+0.5%)と市場予想の中心(前期比年率+2.5%)を若干下回った。個人消費が想定ほど伸びなかったこともあるが、在庫投資の寄与度が▲0.4%ポイントと大きかったことが響いている。 供給制約の厳しさから在庫取り崩しの動きが予想以上に進んだ実情が透けるが、それでも「政府が行動制限をかけなければ民間の消費・投資(個人消費や設備投資)主導でプラス成長を維持できる」という姿が改めて確認された格好だ。 図表1に示されるように、過去1年以上、日本のGDPはプラスとマイナスを交互に行き来している。これは感染拡大に合わせた行動制限