中国の平潭島には短パンにサンダル履きの観光客が集まっていた。日差しを避けようと日傘の柄をしっかり握っている人がいる。 カメラを手にした人の多くは、平潭と中国東海岸の福建省とを隔てる海壇海峡の方を向いている。 休暇を楽しむ人たちが8月4日に撮ったスナップ写真には、頭上を飛ぶ軍用ヘリコプターの編隊や空の彼方に消えていくロケットの姿がとらえられていた。 中国本土から台湾沖に向けて26年ぶりに発射されたミサイルだ。 米国連邦議会のナンシー・ペロシ下院議長を乗せた飛行機は、中国の人民解放軍が発砲を始める前の日に台湾を離れたばかりだった。 中国の爆撃機や戦闘機は複数の飛行場から出撃し、軍艦は「攻撃」演習を
中国の軍事演習、台湾上空を通過するミサイル発射
ペロシ議長訪台で緊迫、台湾島を制圧できるかどうかは別問題
2022.8.10(水)
The Economist
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