会社勤めをやめて、1年が経った。25歳の頃から19年間新聞社で働き、その前に新卒で2年弱、金融機関に勤務したので、トータル21年間のサラリーマン生活に終止符を打ったことになる。新聞記者として最後の勤務地となった広島で、私はこれまで通り子ども2人を育てながら、取材したり、執筆したりということを細々と続けている。「人生の車線変更」をしたのはコロナ禍の入り口のころだったが、あっという間に、コロナ禍三度目の夏を迎えた。 去年の今頃は、忙しさにかまけてできていなかったことや、やりたくてもできなかったことなどをやりつつ、ゆるりと何かを書いていこう、ぐらいにのんきに構えていたのだ。だが、秋ににわかに忙しくな