7月に入ってから新型コロナウイルスがオミクロン株の派生型「BA.5」に置き換わったことにより、爆発的に感染が拡大してきた。第7波に突入したということだ。それでも岸田文雄首相は、「行動制限はしない」「メリハリのきいた対策をとる」と言い続けている。 感染の抑止に行動制限が効果的なことは自明のこととされてきた。だからこそこれまで何度も緊急事態宣言やまん延防止等重点措置をとり、人々に強い行動抑制をかけてきた。新型コロナウイルスによる感染症が人と人の何らかの接触によって拡大していく以上、これらの措置がどれほど効果的だったか定かではないにしても、他に手がなかったということだろう。中国ではロックダウンにより