夏になると、そわそわする。7月28日は中森明菜が「少女A」をリリースした記念日だからだ。その日は毎年特別な思いで迎えているが、40周年の今年はなおさらだ。「少女A」はデビュー曲の「スローモーション」に続く2つめのシングルレコードとして発売された。「スローモーション」は当時のアイドルの歌らしい女の子の純情を歌い上げる楽曲で、売れなかったわけではないが反応はいま一つだった。その雰囲気を打ち破ってヒットしたのが「少女A」だった。 作詞を担当した売野雅勇(うりの・まさお)が「不良性」をコンセプトにしたと語っているように、デビュー曲とは正反対である。ところが明菜自身はそこにかなりの抵抗があって、レコーデ
リリース40周年、中森明菜は「少女A」で何を歌っていたのか
売野雅勇が描いた、それまでのアイドル路線とは別物の世界
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