果てしなく時間がかかった揚げ句、一晩しかかからなかった――。 2002年に没した影響力のある経済学者ルディガー・ドーンブッシュは、金融危機の発生過程をこう描写した。 同氏の説明によれば、好景気は合理的、あるいは可能だと思える期間よりはるかに長く続き、その終わりも驚くような速さでやってくる。 持続不可能なものでも、思いのほか長く持続することがある。 そのドーンブッシュでさえ、まだ生きていたら今日のトルコの様子を見て頭を抱えるかもしれない。 この国は、型破りな金融政策の無謀な実験をもう何年間も続けている。レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、高金利は物価上昇を鎮める策ではなく、物価上昇の原因
高インフレの害悪についてトルコに学ぶ教訓
物価が高騰しても続いた経済成長、ついに終わりが訪れるか
2022.7.25(月)
The Economist
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