注目された7月のECB政策理事会は、預金ファシリティ金利を▲0.50%から+50bp引き上げゼロ%とした。利上げは2011年7月以来で約11年ぶり。+50bpという利上げ幅は2000年6月以来、約22年ぶりである。2014年6月に導入されたマイナス金利の歴史も8年で一旦は幕を閉じた。 さらに、今会合では分断化対応のために提示された伝達保護措置(TPI:Transmission Protection Instrument)も決定された。TPIとは、自国の過失ではないにもかかわらず、借り入れコストが急上昇した国の債券を購入するプログラムである。厳密にはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を柔
大幅利上げを発表したECB、風雲急を告げる欧州で何が起きているのか
「前門のインフレ、後門のリセッション」対応を間違えれば政治リスク再燃
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