韓国では、文在寅(ムン・ジェイン)政権下の2019年11月に起きた「脱北漁師の強制送還事件」で激しい議論がわき起こっている。 与党「国民の力」は「憲法と国際法に違反した、反人道的、反倫理的な犯罪行為である」と主張し、事件の真相究明を求めている。それに対して、文在寅政権の時の与党だった「共に民主党」は、「猟奇的な凶悪犯である北朝鮮住民も、私たちの国民として受け入れなければならないのか」と反論。両者の主張は真っ向から対立している。 韓国国内も、強制送還事件の真相究明を求める声と、凶悪犯の追放は社会的な安全のためだったとする声が激しく交錯しているのが現状だ。 この論争は、脱北した2人の漁師が同僚16