人々が暮らす都市にはさまざまな公共空間が存在するが、そのあり方を考えることは、暮らしやすさの向上やまちの活性化に向けた第一歩である。 たとえば、近年では車中心のまちづくりから、人が歩きたくなる「ウォーカブルなまちづくり」への転換が世界中で進んでいる。これにあわせて、街路や広場をはじめとする都市の公共空間も、歩行者中心の空間へ再編するケースが増えているという。日本もその例外ではない。「日本の都市では、地方を中心に人口減少・少子高齢化や中心市街地の空洞化に悩んでいます。そのような中、まちなかにおける歩行者の回遊・滞留行動を促進し、地域活性化へとつなげる動きが広がっています。適度に人が立ち止まり、時