地方都市の繊維会社で営業マンをしていたLさん(55)。リーマンショックで給料が半減し、家族を支えるために、昼はサラリーマン、夜は副業のダブルワーク生活を12年にわたり続けてきた。その結果、最終的には自分の会社を立ち上げ、独立するまでに至った。 彼はどのようにして、どん底から這い上がったのか。 Lさんが勤めていた会社は、作業服の生地の加工・販売をする従業員数300人程度の中小企業。それが2008年のリーマンショックで一気に傾いたのは、Lさんが40歳になった頃だった。経営者は、社員全員と個人面談を行い、退職者を募った。 面談でLさんに伝えられたのは、「給料は月40万円から半額の20万円に減額。営業