[ロンドン発]ウクライナ軍が東部戦線で後退を強いられている。ロシア軍がウクライナ東部制圧を目指して仕掛けた飽和攻撃により、砲兵火力で10分の1以下のウクライナ軍はどうしても劣勢に立たされる。互いに兵力を磨り潰す消耗戦は長引けば長引くほど、ウクライナより人口が多く、経済力でも軍事力でも優位に立つロシアが有利になる。米欧はこの力学を逆転させる必要がある。 露大統領府によると、ロシア軍は東部ルハンスク州の主要都市セベロドネツクに続き、7月3日、リシチャンスクを制圧、州境を掌握した。これを受け、ウラジーミル・プーチン大統領は翌4日、セルゲイ・ショイグ国防相に会い、中央グループ司令官と南部軍管区第8軍副司