世界中に点在する、さまざまな文化遺産。日本では「文化財」と呼ばれることも多いが、こういったものを活用して、街の魅力にしていこうという動きが高まっている。 その成功例を挙げるなら埼玉県川越市だろう。江戸時代の城下町の面影を残す文化財が多数並び、「小江戸」と呼ばれる。いまもその街並みや建物を目当てに訪れる観光客は後を絶たない。このような文化財の活用が、今後ますます重要になるだろう。 そういった領域を研究しているのが、国士舘大学大学院 グローバルアジア研究科 グローバルアジア専攻の小口和美教授(博士)だ。 小口氏自身は、西アジアやメソポタミアの考古学を専門としてきた。西アジアとは、アフガニスタンから