『鎌倉殿の13人』を観ているとわかるように、鎌倉幕府の中枢部には「文官」たちがいました。当時の言葉では「公事奉行人(くじぶぎょうにん)」と呼ぶのが正しいのですが、なじみのない言葉なので、ドラマではわかりやすく「文官」としています。 この人たちは、わかりやすくいえば事務方の役人です。もともとは、京都で朝廷に仕える役人でしたが、鎌倉に下ってきて、幕府に身を投じることになりました。 代表格としては、大江広元と三善康信がいますが、ドラマには中原親能(ちかよし)や二階堂行政も登場しています。実際は、他にもたくさんの文官(公事奉行人)たちが、幕府の実務を支えていました。 では、彼らはなぜ、わざわざ都を離れて