コロナ禍で外出の機会が減り、人との交流が絶たれたことで増えたと予想されているのが「孤独死」だ。孤独死の定義は明確には定まっていないものの、「誰にも看取られることなく、死後相当期間経過後に発見される死」というのが一般的である。 相次ぐ自粛要請と医療のひっ迫で、死生観を見つめ直すきっかけになった人も多いだろう。特に一人暮らしの人にとっては、普段は意識することがなかった自らの死、孤独死の可能性という現実を否応なく突きつけられることになったのではないだろうか。 東京都監察医務院の統計によると、「東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数」は、2009年は2194人、2013年は2