7月10日に投開票される参院選で大きな争点となっているのが「物価高」だ。当然だろう。昨年秋以降の原油高をきっかけにした値上げラッシュは、今年に入ってウクライナ情勢の長期化や円安も加わり急加速している。 帝国データバンクが6月1日に発表した〈食品主要105社、年内「値上げ」1万品目を突破〉というレポートも話題になった。物価高だけでも大変な事態だが、食料の多くを輸入に頼っている日本は、この先、深刻な危機を迎えることはないのだろうか──。食料品の輸入事情を探った。「物価の優等生」と呼ばれるバナナの値上げの動きが広まっている。東京都中央卸売市場のデータを見ると、バナナの平均卸売価格(2021年4月から
物価上昇は今後も続く、年間8.6兆円超「輸入大国ニッポン」に迫る食料危機
円安・ウクライナ情勢・温暖化とリスク要因目白押しでも悠長な日本の末路
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