北朝鮮は新型コロナの余波で、今年の冬、食料難が深刻化すると言われている。コロナ防疫に伴う北朝鮮の国境封鎖措置によって食料輸入が急減したこと、コロナ感染のため春の田植えに労働者を投入できなかったことなどが理由に挙げられる。 最近、平安南道文徳郡の朴(パク)氏という農家が、コロナにかかったため、協同農場での農作業はせず、個人菜園での農作業だけにしたところ、北朝鮮当局に摘発されて、処罰を受け、結果的に家族全員で自殺するという事件が起きた。彼はなぜ、一家心中を図ったのだろうか。 朴氏は、村でも勤勉で有名な人物だった。協同農場でも仕事ができると評判の模範農作業員であった。個人菜園も充実しており、人々が舌