米連邦最高裁が、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を下した。 これにより、全米の50州のうち南部、中西部の「レッドステート(共和党支配州)」26州が中絶の禁止や厳しい制限に動く。 1か月以内に最高裁判決に即して一切の中絶を犯罪として扱う州は、テキサス、ルイジアナなど13州。それ以後、犯罪行為とみなされる州は、ジョージア、オハイオなどの8州になりそうだ。 最高裁判決に従わない州はカリフォルニア、ニューヨーク、マサチューセッツ、ワシントン、オレゴン、ハワイなど「ブルーステート」(民主党支配州)16州だ。 中絶を犯罪とする州では、妊娠23週前後に中絶を実施