今から30年前、英国が欧州為替相場メカニズム(ERM)からの離脱を急遽決めたことで、ヘッジファンド界の大物、ジョージ・ソロス氏が英ポンドの空売りポジション(持ち高)から10億ドルを超える利益を手に入れた。 ヘッジファンドはもう1992年当時のような金融界の巨人ではないかもしれないが、ソロス氏の賭けを描写する際によく使われるフレーズを拝借するなら、「銀行を倒す(break the bank)」ことを夢見る投機家はまだ存在する。 今回、投機筋が目をつけているのは、英イングランド銀行ではなく日銀だ。 日銀は金融政策の世界でひどく目立つ存在になっている。 米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(EC
日銀vs市場、日本円と国債をめぐる攻防
金融政策の世界で完全に浮いた日銀
2022.6.27(月)
The Economist
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供