定説では、ロシアによるウクライナ侵攻は北大西洋条約機構(NATO)に新たな命を、そして新たな使命感、緊張感、一体感を吹き込んだ。 誰かがトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に伝えるのを忘れた。 大統領はこの1カ月で、NATOの拡大を妨げ、シリアで米国の支援を受けているクルド人戦士らに新たな攻撃を仕掛けると警告し、同じNATO加盟国であるギリシャとの緊張を高めた。 西側のみならずトルコ国内でも、一握りの識者が今再び、NATOとトルコは袂を分かつべきか否かを議論している。今回は、同調者がほかにもいる。「代案の一つとしてNATO脱退も議題にするべきだ」 エルドアン氏の連立政権に参加してい