前回の拙稿「北朝鮮の金づるも今は昔、苦境に陥る朝鮮総連に金正恩氏が感じている不安」で書いたように、5月28日、北朝鮮は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の第25回全体大会に、金正恩(キム・ジョンウン)総書記名義の書簡を送った。 書簡とは謳っているが、実際の内容は北朝鮮の独裁者による「教示」と言っても差し支えない内容だ。朝鮮総連の中央本部や各都道府県の総連組織、そして総連の同胞たちが、書簡の内容に沿った各種学習を強要することになるであろうからだ。 さらには、書簡で提示された朝鮮総連の再生という難題を通して、同胞たちの思想を再検証し、彼らの忠誠心を評価することにもなる。 北朝鮮国内よりも、朝鮮総連の