今から3年前、本誌エコノミストは国際貿易・通商の脆弱な状況を描写するために「スローバリゼーション」という言葉を用いた。 活況に沸いた1990年代、2000年代が去った後、世界経済の統合ペースは2010年代にガクンと落ちた。 企業が世界金融危機の余震や開かれた国境に対するポピュリスト(大衆迎合主義者)の反発、そしてドナルド・トランプ米大統領の貿易戦争などへの対応を強いられたためだ。 モノと資本の流れが滞った。多くの企業経営者が外国での大型投資の決断を先送りした。ジャスト・イン・タイムはウエイト・アンド・シー(様子見)に取って代わられた。 グローバル化が直面しているのは一時的な落ち込みなのか、それ