6月6日の週に米州首脳会議(Summit of the Americas)が米ロサンゼルスで開催された。北米、中米・カリブ、南米諸国の首脳が参加する会議であり、1994年、当時のクリントン政権の提唱により米マイアミで1回目の会議が開催された。以降、3年に1度のペースで各国が持ち回りでホスト国を担ってきた。米国での開催はマイアミ以来、実に27年ぶりであった。 中南米はよく「米国の裏庭」とされる。地理的にも近い米国の影響力が特に強い地域だ。その首脳が集まる米州首脳会議で今年は異変が起こった。各国のボイコットが続出したのだ。 民主主義や人権の尊重を参加条件とするバイデン政権は、共産主義のキューバや独