新潮社フォーサイトで、『「子ども4人目以降1000万円」の「異次元子育て支援」試案:ゲゼル通貨という選択肢』というコラムを執筆した(5月19日掲載)。なぜ、筆者がこのような政策提言をしたかといえば、数年前の予測を遥かに超えるスピードで少子化が加速していることに、強い危機感を持っているからだ。 1人の女性が生涯に産む平均的な子どもの数を「合計特殊出生率」というが、厚労省が6月上旬に公表した2021年における合計特殊出生率は1.30であった。6年連続の低下であり、これ以上少子化を放置すれば、取り返しがつかなくなるだろう。 読者の中には、現在、出生数80万人割れが、政府予測より10年近く前倒しになり