6月1日に韓国統一地方選挙が行われた。結果は尹錫悦(ユン・ソンニョル)新大統領が率いる「国民の力」の圧勝だった。4年前に行われた前回の結果と比べてみると、オセロのコマが8割方ひっくり返ったかのようだ。 この国は、世論による風に民意が影響されやすい。大統領就任式から1カ月、尹錫悦氏の国民からの評判は悪くない。大統領夫人、金建希(キム・ゴンヒ)女史の人気も手伝って、ハネムーン期間の恩恵を最大限に受けた選挙結果と言えるかもしれない。 しかし、筆者の目を引いたのは地方選挙そのものではなかった。今回の地方選挙では、候補者配置などによって生じた、国会議員議席の欠員を補う補欠選挙が同時に行われており、そちら