今年初場所後に御嶽海が大関昇進を果たした。長野県出身力士としては江戸時代の雷電以来、実に227年ぶりの快挙だった。200年を超える数字が出てくることは、野球やサッカーなどほかのプロスポーツではあり得ない。改めて相撲の伝統と奥深さ感じさせるエピソードと言っていい。 金銭を取って興行する、いわゆる勧進相撲発祥から約600年、現制度がほぼ整った宝暦7(1757)年からでも260年以上の歴史を有す。日本古来のものが否定された幕末の動乱期や、太平洋戦争敗戦直後なども何とか乗り越え、現代にまでチョンマゲ文化を伝え続けている。 普通に考えれば、プロスポーツとしては最も安定した組織に見えるかも知れないが、将来
「50歳代の現役力士」が映し出す存亡の危機、人材枯渇の大相撲界
新弟子合格者数は低迷続く、日本の国技に未来はあるか
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