鎌倉時代に成立した『平家物語』は、保元の乱(1156)と平治の乱(1160)に勝利した平氏と敗れた源氏、そして以仁王の反乱(1180)から壇ノ浦の戦い(1185)までの源平の戦いにおける平氏の栄華と没落を描いた軍記物語である。