習近平は1953年に北京で生まれた。父親の習仲勲は、毛沢東と革命戦争を戦い、国務院秘書長兼副総理(副首相)まで務めた中国共産党の幹部だったが、近平が9歳の時に失脚する。それまで共産党幹部の子息としてエリートの道を歩んでいたはずが、中南海の家を追われ、生活すらままならなくなった。やがて1966年から文化大革命がはじまると、毛沢東の指示によって、教育を受けた都会の「知識青年(知青)」を地方の農村地域に送り込み、思想改造と肉体労働に従事さる「下放」もはじまった。習近平も69年に最年少の知青として、地方に送られる。その場所が、陝西省延川県の梁家河というところだった。
習近平「神格化」の原点、下放時代の寒村で見た「ふん尿からガス」発明の挿話
「理想に燃える青年の発明」か「権力者の権威高めるための過大評価案件」か
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