文久期(1861~64)は、まさに幕末動乱が最高潮の時期であり、薩摩藩・島津久光も中心的な存在として、その渦中にあった。薩摩藩は幕府勢力とともに、破約攘夷を標榜する長州藩と対峙し、文久3年(1863)の八月十八日政変によって、長州藩を京都から追放することに成功した。