「ネット上のデマに注意」「うっかり転載やリツイートで拡散すると不法行為になりかねない」。こういった注意喚起はよくみかける。例えば朝日新聞記事『そのリツイート、名誉毀損かも 安易な情報発信に警鐘』(2020年8月24日)では、「リツイートも不法行為(名誉毀損)」とされた最近の裁判例を紹介し、SNSでの情報拡散の注意事項が示されている。第一の注意事項が「元の投稿の発言者が信頼できる人物かを確認する」だ。こうした注意をみて、「元の発言者が信頼できる主体なら大丈夫。新聞記事だったら安心して拡散して構わない」と考えてしまう人がいるかもしれない。実は大間違いだ。
新聞が報じない「不都合な判決」
新聞の誤報が引き起こした名誉棄損、報じないのは読者への裏切りだ
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