ヤクザから足を洗いカタギになろうとする者に、大きな福音がもたらされた。2月1日、警察庁は、金融庁や各県警に対して、「暴力団離脱者の口座開設支援について」と題した文書を送り、金融機関への周知と協力を要請した。この口座開設の問題は、暴力団離脱者の社会復帰を阻む鉄門として、筆者も度々、本コラムで言及した。以下では、今回の要請の効果と課題について解説しよう。