一時はウクライナ侵攻直前の価格に関して、対ドルで50%の下落を見たルーブルだが、現在ではほぼ侵攻前の水準近くにまで戻しつつある。どうやら現段階で見ると、ロシアの勝利が難しいにしても、NATOをリードするバイデン政権側の一方的な勝利もないと踏んだ世界の複数の国が、金融制裁から実質的に離脱しているのだろう。一方で日本の円安は深刻だ。「有事の円買い」が起きない理由と共に考えてみよう。