「3月24日の臨時株主総会を穏便に乗り切りたい」。その一心で踏み切った人事だろうが、本気で会社を変える気がない「偽装」であることは明白だ。東芝は1日、綱川智社長兼最高経営責任者(CEO)と畠澤守副社長が同日付で退任し、独シーメンス出身の島田太郎執行役上席常務が新社長に就任する人事を発表した。会長不在の会社のツートップである社長と副社長が退任、となれば普通は経営体制の大刷新である。だが発表資料を少し読み進めば刷新などするつもりがないことがすぐ分かる。綱川氏と畠澤氏は取締役に残り、取締役会議長も引き続き綱川氏が務めるのだ。
東芝「社長交代」は株主の圧力かわすためのポーズに過ぎない
浮かび上がる「やはり東芝は原子力の会社」という実態
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