IMFはウクライナに対して1995年以降、550億SDR(特別引出権、約817億ドル)の与信枠を用意したが、実行された融資は234億SDRと43%にも満たない。IMFはたびたび融資条件の未達を理由に支援を中断しており、それが融資枠と実行額とのかい離を生んでいる。ウクライナのような破綻国家に、構造改革の自助努力を求めるIMFのアプローチは有効なのだろうか。