この3月に、シャルダンの「木苺のカゴ」が競売にかけられることになった。「木苺のカゴ」は、18世紀に描かれた38cm×46cmの小さな絵。知る人ぞ知るというような作品だが、なんと約19億円もの予想落札価格が示されている。赤い木苺がピラミッドのように真ん中にあり、その前にカーネション、その左に水の入ったコップ、右に桃とサクランボが置かれている、至ってシンプルな油絵の静物画だ。なぜここまで評価されるのだろうか。