中国は「中所得国の罠」の影に付きまとわれている。新興国が成長を遂げて素早く貧困から抜け出すが、結局、豊かになる前に行き詰まるという概念だ。指導部の不安にもかかわらず、あるいは不安のおかげか、中国は今、高所得国になる寸前まで来ている。