スタジアムやドームなど、スポーツ施設の再開発にも新たな傾向がある。楽しみの演出やエンターテイメント性を高め、周辺エリアを含めた広範囲の活性化を目指した事例が増加してきているのだ。2021年3月に約3年がかりの改修工事が完了した、「メットライフドーム」も、新たな価値を提供するスポーツ関連施設の一つだ。あらゆる世代のお客さまが楽しめる新たな価値の提供を目的とし、これまでの野球観戦の快適性を向上したうえで、試合前後を問わない新たな滞在価値を提供する「ボールパーク化」を目指した大規模改修を行ったのだ。そんなメットライフドームの変容から、人々の感情へ働きかける演出と新たなスポーツ施設の在り方が見えてきた。