1月2日、旧ソ連邦のカザフスタンでは、燃料価格の高騰に抗議するデモが暴徒化し、旧首都である南部のアルマトイで市庁舎が放火されるなど、騒然とした状況になった。トカエフ大統領は、警察に対して警告なし射撃で徹底的に抑え込むことを厳命した。さらに、トカエフは、ロシア主導の軍事同盟である「集団安全保障条約機構(CSTO)」に治安部隊を派遣するように要請。これに応じてロシアの精鋭部隊がカザフスタンに入り、公共施設などの要所を固めた。11日には事態は鎮静化し、ロシア軍は撤退を開始したが、いったい暴動の真の理由が何なのか、ガスの値段が上がったことだけではなさそうであるが、正確な情報はまだ掴めない。政権内部の権力