北朝鮮の老若男女すべてが人生の座右の銘にしているとされる詩がある。朝鮮労働党を母に喩えて賛美した『お母さん』という詩だ。作者は「朝鮮のプーシキン(アレクサンドル・プーシキン)」と呼ばれている詩人のキム・チョルだ。詩は人間の心を情緒的に表現する「神からの贈り物」だという考えから、キム・チョルは政治宣伝の道具になってはならないと主張していた。そのキム・チョルが、なぜ朝鮮労働党を褒め称える詩を書いたのだろうか。