「フィリピンが対中政策のカギになり得る」。米国のある研究者と話をしている時にでてきた発言である。東アジアの安全保障状況はいま、米中という対立軸の中で緊迫度が高まっている。中国が虎視眈眈と狙いを定める台湾をはじめ、拡張主義的な動きは東アジアだけでなく、東南アジア諸国にもおよんでいる。その中でフィリピンの存在は大きいと同研究者は述べる。