どうやら岸田文雄首相の掲げる「新しい資本主義」とは、具体策に欠ける単なる「バラマキ」の様相を示してきた。岸田首相自らが議長を務める「新しい資本主義実現会議」の3回目の会議で、政府は来年2月から保育士、幼稚園教諭、介護・障害福祉職員の収入を3%程度引き上げる方針を打ち出した。そして首相は経済界に呼びかけた。「業績がコロナ前の水準を回復した企業には3%を超える賃上げを期待する」。