旧ソビエト連邦の物理学者で反体制活動家だったアンドレイ・サハロフは、国内の抑圧は例外なく国外の不安定性になると語っていた。自身の生涯がその証拠だった。国内流刑の憂き目に遭っていたサハロフは、1986年にミハイル・ゴルバチョフ氏によって流刑を解除された。ゴルバチョフ氏と言えば、グラスノスチ(情報公開)の主導者として政治犯を釈放し、言論の自由を容認したソ連最後の指導者だ。