会社ごとの経済活動の実態を記録・公表する「会計」の歴史の始まりは、ルネサンス期のイタリアで発明された複式簿記に求めることができる。それ以降、会計はその時代ごとに企業活動の実態を正確に反映しようとして変化・発展してきた。それは現代においても同じだ。目下、企業会計における最新のトピックは「無形資産」をどう測定し、評価するかと言えるだろう。社会のデジタル化やサービス産業の発展が急激に進む現代において、無形資産はなぜ重視されるのか。